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遣唐留学生「井真成(いのまなり)」

  西暦717年、19歳で遣唐使として阿倍仲麻呂らと共に唐に渡り、36歳の若さで現地で亡くなった日本人留学生・井真成(いのまなり)の墓誌が発見されました。墓誌はその人の略歴や功績などを石に刻んでお墓に埋めるもので、この時代の日本人のものとしては初めて見つかったものです。また、墓誌には「国号日本」と刻まれていますが、現存する「日本」の文字としては最も古いと言われており、貴重な発見となりました。

 

もうひとりの阿倍仲麻呂「井真成(いのまなり)」は藤井寺出身か

 墓誌に記された日本人留学生の名前は「井真成(いのまなり)」
「井」は唐における姓で、元の姓は「葛井」と「井上」の2つの説が有力とされています。いずれも渡来系の氏族で藤井寺付近を本拠地とし、遣唐使などを多く輩出したと言われています。



井真成のふるさと

 井真成(いのまなり)の墓誌の発見以降、彼の出自をめぐっては、井真成(いのまなり)という姓名をどう読み取るかでさまざまな議論が交わされています。
 まず、井真成は日本名そのままだとする説と中国で改名されたものだという説に大きく分かれます。改名説は日本名にちなんでいるという説と、全く中国風に改名したという説に分かれます。日本名にちなんでいるという説は葛井氏説と井上氏説に代表されます。
 葛井、井上氏ともに藤井寺に本拠をおいた渡来系氏族でした。葛井氏は葛井寺を氏寺とし、その周辺に集落を営んでいました。井上氏は衣縫廃寺あるいは大井廃寺を氏寺とした可能性があり、居住域もその近辺に求められるでしょう。
 井真成(いのまなり)のふるさとは、現在確定させるまでにはいたっていません。しかし、その有力な候補地は藤井寺市内にあるのです。



1270年の時を経て井真成(いのまなり)の願いが実現

  8世紀前半に阿倍仲麻呂らとともに遣唐使として19歳で留学し、長い間異国の地で勉学に励み、優秀でありながら帰国を目前に36歳で急死。
発見された墓誌には“遺骨は異国に埋葬するが、魂は故郷に帰る事を切に願う”と記されていました。井真成(いのまなり)の無念さを思うと、せめて「墓誌」とともに彼の魂を日本に、故郷とされる藤井寺に返してあげたい。そんな思いが藤井寺市民の間で広がり、1270年の時を経てやっと実現しました。



井真成(いのまなり)の独り言

 私は文武2年(698)南河内に生まれました。19歳のとき、縁あって第9次遣唐使の一員に選ばれ、唐の都憧れの長安に向かいました。同期生には阿倍仲麻呂、吉備真備、僧玄ムなど英才が揃っていました。
私は彼らに負けずに勉学に勤しみ、難しい試験にも合格し中央官庁の役人として働くことができました。でも私の望みは中国での栄達ではなく、日本に帰って留学で得た貴重な経験をもとに日本を中国のような先進国に近づける仕事をすることでした。
 実は私は10次遣唐使船が帰国する時に同期生と共に乗船する予定でした。ところが、帰国を目前にした開元22年(734)の正月、急に命を落とすことになってしまいました。
 私の無念は玄宗皇帝をはじめ温かく迎え入れていただいた心広い中国のかたがたや故国で待つ愛する家族に私の存分の活躍をみせることができなくなったことです。私の理想と想いは同期生の諸君に託すしかありません。
 最後にわがままが許されるなら、わが身は異国の土になりますが、魂は故郷に帰ることを願っています。

  
  
 井真成墓誌の展示

     アイセル シュラ ホールでは、井真成墓誌のレプリカが常設展示されています
      
      
  

   着ぐるみ「まなりくん」
      平成21年には市民まつり振興会により井真成の着ぐるみが制作され、
     
市のシンボルとしてPR活動を行っています。   

       PRに頑張る「まなりくん」    
          
 

       日記もはじめたので是非ご覧ください。
       


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